Room-finding Manual【草加市・足立区】賃貸・お部屋探しマニュアル!
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子育て世帯が暮らしやすい物件の選び方|壁・階・間取りを見極める

はじめに|オートロック付きでも「帰宅するまでの数分間」が安全とは限らない
賃貸住宅で子育てを毎日がんばるお母さん・お父さん、こんな心配をしたことはありませんか。
「夜泣きのたびに、隣の部屋へ泣き声が漏れていないか気が気でない」
「子どもが走り回るたび、下の階から苦情が来ないかヒヤヒヤする」
赤ちゃんは泣くのが仕事です。走り回るのは、子どもが健やかに育っている証拠でもあります。それでもマンションやアパートで暮らす以上、生活音への気遣いは必要です。
ただしその負担は、入居後の我慢や防音グッズではなく、物件選びの段階で解決できる面も多いのです。
この記事では、赤ちゃんの泣き声や子どもの足音はどこから隣室・階下へ伝わるのかを説明したうえで、物件情報と内見で確認すべきポイントを解説します。
出産を控えて住み替えを考えている方や、すでに騒音で気をつかった経験がある方は、ぜひ参考にしてください。
赤ちゃんの声や足音は、どこから隣・下の階に伝わるのか
同じ「騒音」とひとくくりにされがちですが、赤ちゃんの泣き声と子どもの足音では、伝わる経路がまったく違います。経路が違えば、確認すべき場所も変わるのです。
ここでは、2種類の音の性質と、物件選びの3つの軸との対応を説明します。
泣き声は「壁と窓」、足音は「床」から伝わる
集合住宅で問題になる音は、伝わり方によって次の2種類に分けられます。
● 空気伝搬音
● 固体伝搬音
空気伝搬音とは、空気の振動が壁や窓を通り抜けて伝わる音です。赤ちゃんの泣き声、話し声、テレビの音声などが該当します。
空気伝搬音は壁の質量(重さ・厚み)が大きいほど、また隙間が少ないほど遮断されます。
一方、個体伝搬音は床や壁などの建物自体が振動して伝わる音です。子どもが走る足音や飛び跳ねる音、おもちゃの落下音などが該当します。
建物の骨組みを通して伝わるため、コンクリート造でも完全には遮断できません。
わかりやすく例えるなら、泣き声は「壁越しに聞こえてくる声」、足音は「建物全体を震わせる振動」です。前者は壁で止められますが、後者は床の厚みと衝撃の吸収でしか和らげられません。
音が伝わりにくい物件は「壁・階・間取り」で見極めよう
子育て世帯が物件を選ぶときは、「壁・階・間取り」の防音性能を確認しましょう。
以下の3つの視点で確認すると、子育て中も暮らしやすい物件を見極めやすくなります。
● 壁がしっかりしているか
● 階下への影響を抑えやすいか
● 音が出やすい部屋と隣戸との間にワンクッションあるか
上記の3つは、いずれも物件情報と内見で確認できます。次章から順に見ていきましょう。
【壁】泣き声が漏れにくい構造の見極め方
泣き声が外に漏れにくいかどうかは、「RC造」「木造」などの物件の構造も大きく関係します。
ここでは、子育て世帯が選びたい構造や壁・窓のポイントを解説します。
RC造・SRC造の物件を第一候補にする
賃貸物件の構造は、次の表の5種類に分かれます。
| 構造 | 遮音性の傾向 | 家賃相場 | 物件情報の表記 |
|---|---|---|---|
| 鉄筋コンクリート造 | ・高い傾向 ・生活音を抑えやすいが、壁・床の仕様によって差がある |
高い | RC造 |
| 鉄骨鉄筋コンクリート造 | ・高い傾向 ・ただし壁・床の仕様によって差がある |
高い | SRC造 |
| 重量鉄骨造 | ・中程度 ・壁の厚さや吸音材、床の仕様によって差が出やすい |
中間 | 重量鉄骨・S造 |
| 軽量鉄骨造 | ・低い傾向 ・壁が薄い物件では話し声や生活音が伝わりやすい |
安い | 軽量鉄骨・S造 |
| 木造 | ・低い傾向 ・壁や床を通して生活音が伝わりやすい |
安い | 木造・W造 |
遮音性は壁の質量に比例して高くなるため、まずRC造・SRC造から探し、条件が合わなければ重量鉄骨造まで広げましょう。
ただし、建物の構造だけで遮音性が決まるわけではありません。RC造やSRC造でも、壁の厚さや床スラブの仕様、間取りなどによって音の伝わり方は異なります。
隣との壁(戸境壁)の厚さと仕様を確認する
構造がRC造でも、隣戸との境目である戸境壁(こざかいかべ)によって伝わる度合いは変わります。
厚みの目安として、コンクリートの戸境壁は150mm以上あれば一定の遮音性が期待でき、180mm以上なら泣き声にも十分対応できます。
さらに注意したいのは、壁の仕上げ方です。コンクリートに直接クロスを貼る直貼り工法なら、コンクリートの質量が遮音性能につながります。
一方、コンクリートの表面に接着剤で石膏ボードを貼り付けるGL工法で戸境壁が仕上げられていると、間の空気層が特定の高さの音を共鳴させて増幅させる現象が起きます。
RC造なのに隣の物音がよく聞こえるという物件は、戸境壁がGL工法になっているケースが多く見られます。
窓・ベランダからの「回り込み」もチェックする
窓は壁に比べて薄く軽いため、音が最も通り抜けやすい場所です。泣き声は窓を開けている時はいうまでもなく、閉めた窓からも漏れます。
窓について確認したいのは、次の3点です。
● ペアガラスかどうか
● サッシの気密性
● 隣のベランダとの距離
2枚のガラスの間に空気層がある複層ガラス(ペアガラス)なら、単板ガラスより遮音性が高くなります。ただし、ガラスの厚みが同じ場合は、複層ガラスでもかえって音が共鳴して伝わりやすくなるケースもあるので注意しましょう。
また、窓を閉めて鍵をかけたとき、ガタつきや隙間風がないかも確認してください。隙間があるとそこから音は漏れてしまいます。
さらに隣のベランダが近い、あるいは仕切り板1枚で接している場合は、開けた窓からベランダを回った音が隣室へ届きやすくなります。
内見では、同伴者に窓の外でスマートフォンなどから一定の音を流してもらい、室内では騒音計アプリを使って音量を測ってみましょう。窓を開けた状態と閉めた状態で数値を比べると、窓がどの程度音を遮っているかを確認できます。
外の音が入りやすいところは、室内の音や声も同じだけ漏れている可能性が大きいです。
外からの騒音を防ぐ、つまり室内からの音も漏れにくい構造や窓などの設備については、こちらの記事でも解説しています。
参考記事:騒音の少ない賃貸物件の選び方|内見で確認すべき道路・線路・近隣環境のポイント
【階】足音のプレッシャーから解放される階の選び方
子どもの足音を気にせず暮らしたいなら、部屋の階も重要です。
1階なら気にかけるべき階下の住人がいないため、走る・飛び跳ねるといった音への心理的な負担を減らせます。一方、2階以上でも、階下が駐車場や廊下など共用部の物件ならば、足音を気にせず暮らしやすいでしょう。
1階から最上階までそれぞれメリット・デメリットがありますが、小学校低学年までの子どもがいる世帯には1階をおすすめします。ここでは、低年齢の子育て世帯に1階をおすすめする理由や床の遮音について解説します。
1階は心理的なメリットが大きい
1階の場合、足音や飛び跳ねる音で苦情を受ける心配がほぼなくなるため、「静かに歩きなさい」「飛び跳ねないで」と何度も注意しなくてもよいのは親子ともども心理的にメリットです。
苦情への不安やプレッシャーが減れば、それだけ日々のストレスも軽くなります。少しでも落ち着いた気持ちで子どもと向き合えることは、子育て中の心の余裕にもつながるでしょう。
さらに、生活面でも利点があります。荷物を持って子どもを抱っこする場合やベビーカーでも移動しやすく、バルコニーからの転落リスクも抑えられます。
一方で、1階には防犯面の不安や湿気・カビなどのデメリットがあることは見過ごせません。ただし、工夫次第で快適に暮らすことは十分可能です。
1階のメリットやデメリットを減らす工夫については、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
参考記事:見落とされがちな1階の物件に住むメリットと快適に暮らすコツ
2階以上を選ぶなら「階下が何か」がポイント
1階が選べない、あるいは部屋には日当たりや防犯を優先したい場合もあるでしょう。その際は、部屋の真下が何なのかを確認してください。
階下が駐車場、店舗、エントランスや管理人室などの共用部であれば、階下への音をそれほど気にしなくてすむでしょう。
こうした条件は物件情報に書かれていない場合が多いため、間取り図と建物の配置図を照らし合わせるか、仲介会社に直接尋ねるのが確実です。
床の性能も確認
2階以上を選ぶ場合、床コンクリートの厚み(スラブ厚)や床材に注目しましょう。
スラブ厚は180mm以上が標準で、200mm以上あれば足音への遮音性は高いと考えてよいでしょう。ただし、スラブの上に支持脚を立てて空間を作る二重床には注意してください。
二重床は、スプーンを落とすような軽い音には強い一方、子どもが走り回る重く鈍い音では床下の空気層が太鼓のように反響し、かえって響く場合があります。
遮音性を考えるなら、コンクリートそのものの厚みを重視しましょう。子どもの足音が階下に伝わりにくくする床材やスラブ厚については、以下の記事でも解説しています。
参考記事:上下階の生活音を減らす:床材・スラブ厚のチェックポイント
【間取り】泣き声・足音の伝わり方を図面から読む方法
間取り図を見るときは、部屋数や広さだけでなく「音がどこからどこへ伝わるか」を意識することも大切です。
赤ちゃんが寝る部屋や遊ぶ場所と隣戸の位置関係などによって、生活音の伝わりやすさは変わります。
ここでは、泣き声や足音が隣戸へ届きにくい間取りを図面から見極めるポイントを解説します。
寝室と隣の家の壁の位置関係を見る
間取りを見るとき、赤ちゃんの寝室と隣戸の位置関係はまず確認しておきましょう。
夜泣きが起こる寝室が、隣戸の寝室やリビングと壁1枚で接しているなら、泣き声が騒音として伝わりやすくなります。逆に寝室と戸境壁の間に別の部屋や廊下が挟まっていれば、音は壁や空間を通過するたびに減衰するため、隣戸へ届く泣き声を小さくできます。
収納・水回りが「音のクッション」になる間取りを選ぶ
理想的なのは、戸境壁側にクローゼットや押し入れ、浴室・洗面所・トイレなどの水回りが配置された間取りです。
収納や水回りは、隣戸と居室の間に挟まる緩衝地帯として働きます。特にクローゼットや押し入れは、衣類や布団が吸音材の代わりになって壁を1枚追加するのに近い効果が期待できます。
間取り図では、戸境壁に沿って収納や水回りのマークが並んでいるかを見てください。居室が直接壁に面しているより、音のトラブルは起きにくいでしょう。
リビングの位置と広さで「遊び場」を作れるかを考える
子どもが動き回る場所を、どこに確保できるか。この視点も間取り選びに欠かせません。
子どもが幼いうちは、目の届きやすいリビングに遊び場を用意するケースが多いでしょう。リビングはできるだけ戸境壁に接しておらず、隣戸に近い窓がない間取りを選ぶのが理想的です。
さらに、遊ぶスペースにはジョイントマットとカーペット・ラグを組み合わせて敷き、下の階へ足音やおもちゃの落下音が響かないように工夫しましょう。
リビングの近くに和室や畳コーナーがあれば、さらに有利です。
畳は内部に空気を多く含むため、フローリングより衝撃を吸収し、転倒時のケガも防いでくれます。リビング横の和室をキッズスペースとして使う配置は、子育て世帯にとって理にかなっています。
【内見で使える】子育て世帯が暮らしやすい物件チェックリスト
子育て世帯が暮らしやすい物件かどうか、物件情報だけでは判断するのは難しいことです。建物構造や階数、間取りで候補を絞ったうえで、内見時には戸境壁や窓など細かい箇所を確認することが大切です。
ここでは、物件探しから内見、仲介会社への質問、入居後の対策まで、確認したいポイントを順番に紹介します。
物件情報の段階で絞り込むポイント
内見の前に、物件情報だけで判断できる項目があります。ここで候補を絞れば、現地で確認すべき箇所を少なくできます。
表として以下にまとめました。
| 物件情報で確認したい項目 | 判断の目安 |
|---|---|
| 建物構造 | RC造・SRC造を優先 |
| 階数 | 1階、または階下が駐車場・店舗・共用部が望ましい(乳児~小学校低学年以下) |
| 間取り図 | ・戸境壁側に収納・水回りがあるか ・寝室の位置 |
| 築年数 | 新しいほどスラブ厚が確保されている傾向 |
| 入居者層 | ファミリー向けの間取り構成か |
物件の入居者層は見落とされがちですが、重要なポイントです。子育て世帯が多い建物なら、多少の泣き声はお互いさまと受け止めてもらえます。
逆に単身者中心の建物では、生活リズムの違いなどから苦情に発展しやすくなります。
内見時に確かめるポイント
妊娠中や乳児を抱えている子育て世帯にとって、内見に時間をかけるのは難しいでしょう。できるだけスムーズにチェックを済ませたいものです。
次の順序で回れば、効率よくポイントを確認できます。
| チェックする場所・タイミング | 確認すること | 判断の目安 |
|---|---|---|
| ①建物に入る前 | 駐輪場を見る | 子ども乗せ自転車や三輪車が多ければ、子育て世帯が多い可能性がある |
| ②共用部 | 掲示板・ゴミ置き場を見る | ・騒音への注意書きがあれば、過去に騒音トラブルがあった可能性がある ・ゴミ置き場が荒れていると住民の治安がよくない可能性が高い |
| ③玄関を入ったら | 戸境壁を軽くノックする | ・どこも「ドン」と重い音がする=直貼り ・「コンコン」となる箇所がある=GL工法の可能性がある |
| ④部屋の中央 | 窓を閉めて手を強く叩く | ・「パーン」と反響が残れば気密性が高め ・音がすぐ消えるなら外へ抜けている可能性がある |
| ⑤窓の状態 | ・複層ガラスか確かめる ・窓を閉めた状態で外の音を聞く |
・外からスマホで音を出し、窓を閉めた状態でどれほど小さくなるか確認する ・外の音が入りやすければ、室内の声も漏れやすい可能性がある |
| ⑥最後に | 下の階へ行って確認する | ・階下が住戸なのか、エントランス・駐車場などの共用部なのかを実際に確認する |
自分の目で確認できなかった項目は、担当者に質問しましょう。具体的に聞けば、その場でわからなくても管理会社やオーナーに確認してくれます。
仲介会社への質問例
以下に、このまま使える質問例を紹介します。
構造について
● 「隣の部屋との壁はどんな構造ですか? コンクリートに直接クロスを貼っていますか?」
● 「床のコンクリートの厚み(スラブ厚)はわかりますか?」
過去のトラブルについて
● 「この物件で、過去に騒音の苦情はありましたか?」
● 「上下左右のお部屋には、どんな方が住んでいますか?」
入居者層について
● 「この建物に、子育て世帯はどのくらい入居していますか?」
内見のコツは、最初に事情を伝えておくことです。「小さな子どもがいるので、防音性を重視しています」と最初に話しておけば、担当者も条件に合う物件を優先的に提案してくれます。
入居後にできる泣き声・足音対策
物件選びで騒音問題の一部は解決できますが、集合住宅である以上、伝わる生活音を完全になくすことはできません。
入居後に以下の対策も組み合わせると、より安心して暮らせます。
● 床にはジョイントマットを敷く
● 入居時に挨拶をしておく
フローリングに直接カーペットを敷くより、クッション性のあるマットを下に敷いて上にラグを重ねる2層構造のほうが、衝撃をより吸収します。
さらに入居してすぐに、あらかじめ「小さい子どもがいるので、ご迷惑をおかけするかもしれません」と一言伝えておくだけで、周囲の受け止め方は大きく変わります。
まとめ 落ち着いて子育てしやすい部屋は物件選びで決まる
この記事では、子育て世帯が安心して暮らせる物件の選び方を、壁・階・間取りの3つの視点で解説しました。
赤ちゃんの泣き声も、子どもの走り回る足音も、成長の過程で必ず通る道です。抑え込むのではなく、気兼ねなく過ごせる部屋を選ぶ。それが、親子双方にとって最も望ましい解決策です。
ただし、戸境壁の仕上げ工法やスラブ厚は物件情報に記載されない場合が多く、入居者が個人で調べる手立てがありません。確実な物件選びには、地域の物件事情に詳しい仲介担当者への相談が近道です。
そうした相談先のひとつが、私たちベストハウジングです。埼玉県草加市・東京都足立区を中心に、お部屋探しをサポートしています。「子どもの泣き声で周囲の家に気を遣いたくない」という方や、「子育て世帯が多い物件を紹介してほしい」という方は、ぜひご相談ください。

