Room-finding Manual【草加市・足立区】賃貸・お部屋探しマニュアル!

初めての賃貸物件探しは誰でも最初は何から手をつけていいかわからないものです。初めてのお部屋探しでも失敗しないためにお部屋探しマニュアルを参考にしてお部屋探しをスタートしてください。

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覗き・ストーカーに強い部屋の選び方|「見られ方」で物件を見極める

はじめに|防犯性能は「見られ方」で決まる

昨今、覗きやストーカー被害は増加傾向にあります。1特に令和7年度では、前年度より検挙件数が15%以上も増加しています。

引用:令和7年の犯罪情勢/警察庁長官官

覗きやストーカーの被害を防ぐには、物件を選ぶ段階から防犯性を意識して探すことが重要です。
犯罪が起こりやすい場所には、「入りやすく、見えにくい場所」という共通点があります。裏を返せば、被害に遭いにくい物件とは「入りにくく見えやすい場所」、つまり以下の3つの性質を備えた物件です。2

性質 内容 対応する防犯設備
領域性 部外者が心理的に立ち入りにくい オートロック、境界フェンス、防犯砂利
監視性 不審者の行動が周囲から見えやすい 死角の少ない構造、十分な照明、防犯カメラ
抵抗性 侵入に時間と手間がかかる 1ドア2ロック、防犯ガラス、補助錠
この記事では、この3つの視点をもとに、覗き・ストーカーに強い部屋を見極めるチェックポイントと、内見時の確認手順を解説します。
これから一人暮らしを始める方や、今の住まいで視線への不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

「オートロック付き・2階以上」でも覗き・ストーカーは完全に防げない

物はじめに、よく防犯上選ばれる「オートロック・2階以上」が必ずしも覗きやストーカーを防げるわけではない理由について考えてみましょう。

「上階だから安全」は思い込み

「2階以上、できれば最上階なら安心」と思っている方は多いかもしれません。しかし、上層階には上層階ならではのリスクがあります。
警察庁の先ほどとは別の統計によると、共同住宅を狙った侵入窃盗で最も被害が多いのは「無締り(無施錠)」の部屋です。3上層階の住人ほど「ここまで人は登ってこない」という安心感から、ベランダ側の窓を開けたまま就寝したり、施錠を怠ったりする傾向があります。
その油断を突く代表的な手口が「下がり蜘蛛」です。

建物の屋上に侵入し、ロープを伝ってベランダへ降下し、無施錠の窓から室内へ入り込みます。金品目的だけでなく、性犯罪やストーカー行為を目的とした侵入にも使われる手口です。
階数はリスクを下げる要素の一つにすぎません。上階は必ず安全、とは限らないのです。

オートロックには盲点がある

オートロックの安全性を無効にする手口が「共連れ」です。

共連れとは、入居者や許可された来訪者がオートロックを解錠した際、ドアが閉まる前に後ろから別の人間が一緒に入り込む行為を指します。帰宅する住人の背後に忍び寄れば、不審者は簡単にエントランスを突破できるのです。
オートロックの存在そのものが「ここは安全」という油断を生み、背後への警戒を緩ませます。
オートロックの物件を内見する際は、防犯カメラが設置されているか、管理人や管理会社による巡回・管理が行われているかなど、共連れ対策がされているかを確認しましょう。

覗き・ストーカーを防ぎたいなら部屋の「視線動線」をチェック

では、オートロックや階数以外に何を確認して選べばよいのでしょうか。注目すべきは、部屋の「視線動線」です。
視線動線とは、「誰の視線が・どこから・自分の部屋やベランダ、帰宅ルートまで届くか」という視線の通り道を指します。
通行人や近隣住民、マンションの共用廊下を歩く人など、さまざまな人の目線から、自宅のどこが見えやすいのかを立体的に把握する考え方です。

覗きやストーカーは、被害者の生活と建物の弱点を下調べして実行する計画的な犯罪が多いといわれます。だからこそ、犯人と同じ目線で「この部屋はどう見られるか」を検証しておく必要があるのです。
次章からは、部屋の視線動線を「外からの視線」「死角」「接近経路」の3つに分けて、内見でチェックしたいポイントを解説します。

チェック①外からの視線

最初に確認すべきは、部屋の外から室内やベランダへ届く視線です。「2階以上だから見えない」という思い込みが、最初の落とし穴になります。
物件が坂道や傾斜地に建っている場合、2〜3階の窓であっても、道路を歩く通行人の目線(アイレベル:平均約1.5m)と同じ高さになってしまう危険性があります。
とくに下り坂の上側から見下ろされる位置にある部屋は、室内が俯瞰的に見えてしまうケースもあるのです。

内見時には、窓の外の道路状況と高低差を必ず確認してください。

室内の見え方は昼と夜で変わる

見落としがちなのが、時間帯による見え方の逆転です。
昼間の内見では「外から見えない」と感じても、夜間に室内の照明をつけると、外との明暗が逆転し、室内が丸見えになる場合があります。

周辺建物からの視線

通行人だけでなく、隣や向かいの建物からの視線も重要な確認ポイントです。
隣接する建物の窓から室内が見えないかに加え、向かいのマンションの共用外廊下と自分の部屋の窓・ベランダが向かい合っていないかも確認しましょう。外廊下は不特定多数が日常的に通行するため、窓やベランダと向かい合った場所にあると部屋内を覗かれる可能性が高まります。

視線を遮る設備の有無

視線動線上に建物や道路がある場合は、視線を遮る設備でカバーできるかを確認します。
窓にルーバー(羽板を並べた目隠し)が設置されているか、外から覗き込みにくい高窓が採用されているかなど、建物側の備えをチェックしましょう。

一方、高い塀で囲まれている物件は、防犯上は逆効果になる場合があります。
視界を完全に塞ぐ高い塀は、一度侵入した不審者を外の目から隠す死角を提供してしまうのです。視線は遮りつつ、人の気配は外から分かるルーバーや、スリットフェンスのような目隠しなら、プライバシーを守りつつ防犯にも役立ちます。
備え付けの設備だけで不安な場合は、入居後に遮像カーテン(昼夜問わず透けにくいカーテン)や窓用フィルムを活用して工夫できます。

画像引用:アイテム選びのヒント カーテンの選び方/サンゲツ

チェック②不審者が潜む死角

次に確認すべきは、不審者が身を隠したり待ち伏せしたりできる「死角」です。
ストーカーは対象者を監視するために、建物内外の見えにくい場所を巧みに利用します。

建物の外にある死角

建物の裏手・側面・駐車場・駐輪場は外から見えにくく、不審者が身を隠す死角になりやすい場所です。とくに人通りがなく街灯の光も届きにくい裏手は、長時間の潜伏や、窓破り・外壁よじ登りの起点にもなります。
人感センサーライトが設置されているか、歩くと大きな音が鳴る防犯砂利が敷かれているかなど、侵入や待ち伏せを防ぐ設備の有無を確認しましょう。

建物の中にある死角

建物の中では、以下の場所に注意しましょう。

・共用廊下
・階段の曲がり角
・エレベーター
・ゴミ捨て場

共用廊下や階段に、人が隠れられるL字型の曲がり角や、外から見えない死角がないかを、自分の足で歩いてチェックしてください。

密室となるエレベーターは、何かあっても逃げ場がない場所です。内部を映す防犯カメラや、乗る前に中を確認できるモニターが設置されているかを確認しましょう。
また、ゴミ捨て場は、住人が部屋着のまま利用するなど警戒心を緩めがちな場所です。そのうえ、外部から誰でも入り込める無防備な構造になっているケースが少なくありません。
あわせて、建物全体の管理状態にも目を向けてください。伸び放題の植栽や、切れたまま放置されている照明は、視認性を下げるだけではありません。「管理が緩いので侵入しやすい」というサインを犯罪者に送っているのと同じです。

チェック③不審者が近づく経路

3つ目の視点は、不審者が部屋まで物理的に到達する「経路」です。
視線の方向と死角を確認したら、接近ルートと侵入口の強度を検証しましょう。

ベランダ

まずは窓から見下ろし、ベランダの周辺に足場として使われそうな物がないかを確認しましょう。
2階以上の部屋であっても、以下のような物を足場にベランダへ侵入されるケースがあります。

・エアコンの室外機
・高い塀
・近くの電柱や樹木
・雨どいなど

登ってこられそうなルートが部屋まで一本の線でつながっていないか、犯人の視点で見てください。

侵入窃盗全体で見ると、住宅への主要な侵入口の一つが「窓」です。前述の通り、最も多い手口は無施錠を狙う「無締り」、次いで多いのが「ガラス破り」だという警察庁の統計があります。
窓については、以下のポイントをチェックしてください。

・1つの窓に2つの鍵がついた「1ドア2ロック」になっているか
・サッシに補助錠が付いているか
・割れにくい防犯ガラスが採用されているか

侵入に5分以上かかると、侵入者の約半数が犯行を諦めるという調査結果もあります。4侵入されるまでに時間を稼げる窓かどうかが判断基準です。

玄関ドア

玄関ドアには、外部からの覗きに直結するリスクが潜んでいます。
その代表例が、のぞき穴(ドアスコープ)です。本来は室内から訪問者を確認するための設備ですが、単眼鏡などの特殊な道具を外から押し当てると、逆に室内を覗かれてしまう危険性があります。
のぞき穴の内側に、目隠し用のフタやカバーが付いているかを確認しましょう。付いていない場合でも、後付けできる製品があります。

また、玄関ドアに直接郵便受けが組み込まれたドアポストにも注意が必要です。隙間から室内を覗かれるだけでなく、手や器具を差し込まれて内側のつまみを回され、解錠される「サムターン回し」のリスクもあります。

画像引用:住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威/警察庁

写真のような、傘の柄様の器具でサムターン(鍵のつまみ)を回します。ドアポストがある場合は、取口(部屋側)にカバーがついているかどうか確認しましょう。

これらの設備は入居後に追加できるものもありますが、あらかじめ備わっている物件なら、手間がかかりません。

間取り

間取りそのものも防犯要素になります。
ワンルーム(1R)など、玄関ドアを開けると部屋の奥まで丸見えになる間取りは、宅配便の受け取りや来客があると室内の様子が外から見えやすくなるリスクがあります。

玄関と居室の間に扉がある1K以上の間取りを選ぶか、パーテーション等の目隠しを設置できるかを確認しましょう。

最新の防犯設備とカメラの死角

最後に、鍵とカメラを確認します。
ピッキング(特殊な工具による不正な解錠)や鍵の無断複製を防ぐには、複製が困難なディンプルキーや、物理的な鍵穴を持たないスマートロック(電子キー)が導入されている物件を選ぶとより安心です。
また、防犯カメラが設置されている物件でも、「どこを映しているか」を確認してください。物件によってはダミーカメラが設置されていたり、出入口や駐車場が画角から外れてしまっていたりするケースもあります。
設置されている防犯設備が機能しているかチェックする方法については、こちらの記事も参考にしてください。
「防犯カメラ・人感照明・ダブルロック:安全重視の見分け方」

【内見で使える】視線動線をチェックする歩き方

ここまでのチェックポイントを、内見当日にそのまま実践できる手順に落とし込みました。

段階 場所 主な確認内容
事前準備 自宅(ストリートビュー) 周辺の視線の抜け、隣接建物との距離
ステップ1 建物の外周 高低差による視線交錯、侵入の足場、死角
ステップ2 共用部 帰宅ルート上の死角、照明、カメラ、管理状態
ステップ3 室内 上下左右の視線、夜間の見え方、遮蔽設備

ポイントは「外→共用部→室内」の順に、視線の通り道をたどりながら歩く点です。

【事前準備】ストリートビューで周辺の「視線の抜け」を予習する

内見へ行く前に、Googleストリートビューで物件周辺の環境を以下の点をチェックしておきましょう。

・物件前の大きな道路や駐車場によって室内やベランダが見えやすくなっていないか
・隣接する建物との距離はどのくらいか

外からの見られやすさを事前にだいたい把握しておけば、現地では細部のチェックに集中できます。

【ステップ1:外周】建物の周りを歩いて「外からの視線」と「足場」を探す

物件に到着したら、建物の外周をぐるりと歩きましょう。歩きながら、以下のポイントを確認してください。

・道路の高低差によって部屋の中が見えないか
・外から部屋の窓やベランダがどう見えるか
・2階以上でもベランダへ侵入する足場になりそうな物(室外機・高い塀・雨どいなど)がないか

可能であれば、昼間だけでなく夜間にもう一度訪れ、暗い時間帯の人通りや照明の様子を見ておくのが理想です。

【ステップ2:共用部】エントランスから部屋までの「死角」を確認する

次に、エントランスから自分が部屋へ帰るまでのルートを想定して歩きます。
エントランスからエレベーター(または階段)を経て、玄関にたどり着くまでの間について、以下の点を確認しましょう。

・不審者が待ち伏せできそうな死角や曲がり角がないか
・エレベーター内の防犯カメラの有無
・共用廊下の照明の明るさ
・ゴミ捨て場や駐輪場の管理状態(乱れていないか)

【ステップ3:室内】部屋の中から外を見て「見下ろし」と「夜」を想像する

室内に入ったら、必ず窓を開けてベランダに出てみましょう。
左右だけでなく上下も確認し、隣や向かいの建物の窓、外廊下から室内が見下ろされる構造になっていないかをチェックします。

内見は昼間に行う場合がほとんどです。だからこそ、「夜に室内の電気をつけたとき、外からどう見えるか」という状況を想像しながら、窓の配置や、ルーバーなど視線を遮断できる設備の有無を確認してください。

まとめ|防犯は「設備の数」ではなく弱い一か所が存在しないこと

この記事では、覗き・ストーカーに強い部屋の選び方を視線動線を使って解説しました。
オートロックや防犯カメラが揃っていても、坂道からの視線やゴミ捨て場の死角、無施錠のベランダなど、どこか弱い一か所があれば、犯罪者はそこから覗き・侵入を試みます。
物件の防犯性は、設備が多ければ高いというわけではありません。敷地の外から自室のベッドルームまで、視線と経路の弱点の有無で決まるのです。
内見の際は、本記事のチェックリストを参考に、外周・共用部・室内の順で視線動線をたどってみてください。

1 令和7年の犯罪情勢/警察庁長官官房

2 犯罪が起こりやすい場所はこんなところ!/橿原市

3 住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威/警察庁

4 住まいる防犯110番 侵入者プロファイリング<心理と行動-3>/警察庁

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