Room-finding Manual【草加市・足立区】賃貸・お部屋探しマニュアル!
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騒音の少ない賃貸物件の選び方|内見で確認すべき道路・線路・近隣環境のポイント

はじめに|騒音トラブルは建物の外から発生することも多い
せっかく気に入った部屋に引っ越したのに、夜になっても幹線道路を走る車の音が止まらない。真夜中にバイクのエンジン音で目を覚ます……こんな経験はありませんか。
賃貸物件の騒音トラブルは、暮らし始めてから気がつくケースが少なくありません。
騒音の多くは上下階や隣室だけではなく、幹線道路や学校、工場など、建物の外からも届きます。また、時間帯や曜日、周辺の環境などによって聞こえ方が変わるため、内見のわずかな時間で見抜くのは困難です。
しかも、音への敏感さや生活リズムは人それぞれです。日中は在宅勤務している人、夜にしっかり眠りたい人、小さな子どもがいる家庭では、許容できる音も変わります。
そのため、物件の静かさを判断するときは「一般的に静かかどうか」だけでなく、自分の暮らし方に合った環境かどうかを確認する視点が大切なのです。
この記事では、お部屋探しのときに何を確認すれば騒音を見抜けるのか、内見前のチェックから入居後の対策まで具体的に解説します。
物件選びで注意したい騒音
一口で騒音といっても、音の大きさや発生源はさまざまです。
ここでは、賃貸物件で注意したい騒音について、音のレベルの目安と発生源の両面から考えてみましょう。
生活に影響する騒音レベルの目安
音の大きさはデシベル(dB)という単位で表します。数値だけではイメージしにくいため、身近な音を目安にしました。
一般的な目安として、50dBを超えると不快に感じる人が増えますが、音への感じ方には個人差があります。また、夜間は周囲が静かになるため、40dB程度でも気になりやすくなります。このように、時間帯によっても許容できる騒音のレベルは変わるのです。
物件選びの段階で見抜ける騒音源
騒音源になりそうな施設は、地図や現地確認である程度見抜けます。候補の物件の周囲に以下の施設がある場合は要注意です。
・幹線道路・線路
・空港
・学校・保育園
・工場
・商業施設(飲食店・イベント施設・ゲームセンター・ボウリング場・バッティングセンター・カラオケ店など)
・水泳プール
・ゴルフ練習場
・ガソリンスタンド
入居前に見抜きにくい騒音源
一方、次の騒音源は内見時だけでは判断しづらく、入居後にはじめてわかることがほとんどです。
・楽器の演奏
・隣人トラブル
・室外機の作動音
・一時的な工事作業音
騒音の発生時間は、音の種類や周辺環境によって異なります。内見した時間帯に音が出ていなければ、入居前に気がつくのは難しいでしょう。
騒音源のリアルな実態
生活の中の騒音源は、大きく「交通」「工場・事業場」「近隣」の3つに分けられます。1
ここからは、それぞれどんな音が発生し、物件選びで何を確かめればよいかをみていきましょう。
交通騒音
交通騒音とは、自動車やバイク、電車、飛行機などの交通機関から発生する音を指します。
幹線道路
【幹線道路沿いで聞こえる音の例】
・走行音
・エンジン音
・急加速・急ブレーキ音
・トラックやバイクの排気音
交通量の多い道路では、深夜や早朝でも音が途切れません。
幹線道路沿いの物件で確認したいポイント
・窓を開けた状態と閉めた状態、それぞれで聞こえる音量はどうか
・バルコニーに数分間とどまって体感での音量を確かめる
・朝夕の交通量が増える時間帯にも訪れる
朝夕の通勤時間は交通量が増えるため、どの程度騒音が発生するか確認しておきましょう。平日と休日で交通量が変わる点にも注意が必要です。
線路・踏切
【線路付近の物件で聞こえる音の例】
・電車の走行音
・レールの継ぎ目を通過する振動音
・踏切の警報音
・ホームのアナウンス
また、踏切の近くでは遮断機の音と踏切待ちで停車する車のアイドリング音(「ブーン…」「ドルルル…」など)も加わります。
線路・踏切沿いの物件で確認したいポイント
・駅に近い物件では、人の往来による話し声や足音も確かめる
・始発・終電の時間帯や本数を調べ、夜間や早朝の運行状況を把握しておく
・二重サッシや防音サッシの有無だけで判断せず、窓を閉めた状態で外の音の聞こえ方を確認する
空港
【空港付近の物件で聞こえる音の例】
・航空機の離着陸音
・エンジンの低い轟音
飛行ルートの真下にある物件では、室内にいても会話が聞き取れないほどの音量になる場合があります。
実際に飛行機がどのような場所を飛行するのかは、FlightAwareというWebサイトで見ることができるので空港の近隣に住むことを検討している方は、参考にするとよいでしょう。
空港近くの物件で確認したいポイント
・空港との距離や位置関係を地図で確認する
・離着陸が集中する時間帯に現地で音量を確かめる
・自治体や空港が公表している航空機騒音に関する情報を確認する
工場・事業場騒音
工場・事業場騒音とは、工場や作業場、店舗などの事業活動によって発生する音を指します。
学校
【学校付近の物件で聞こえる音の例】
・児童・生徒の声
・チャイム
・運動会や部活動の音
・ブラスバンドの演奏
音が発生するのは学校が開いている平日の8時前から18時頃まで(ただし学校の種類にもよる)に集中しています。
学校近くの物件で確認したいポイント
・校庭やグラウンドの向きを確認する
・部活動の活動状況を確認する
・平日の昼間に現地を訪れる
保育園・幼稚園
【保育園・幼稚園付近の物件で聞こえる音の例】
・園児の遊ぶ声
・外遊びの歓声
・送迎時の話し声や車の出入り
登園・降園の時間帯に音が集中します。ピアノや楽器を鳴らすお遊戯のときは窓を閉めて行うなど、周辺住民に配慮して保育している園もあります。
保育園・幼稚園周辺の物件で確認したいポイント
・園庭の位置を確認する
・登園・降園の時間帯を把握する
・平日昼間の状況を見る
工場
【工場付近の物件で聞こえる音の例】
・機械の稼働音
・プレス機の打撃音
・トラックの出入り
・換気設備の低い唸り音(ブーン…など)
24時間稼働の工場では、夜間も音が続きます。
工場近くの物件で確認したいポイント
・稼働時間帯を調べ、夜間も含めて現地で確かめる
・搬入・搬出のトラックが通るルートを把握する
・機械や換気設備から出る低い唸り音(低周波音)が、室内まで響いていないか確認する
・工場の機械音や換気設備の作動音には、低い周波数の音が含まれる場合があります。
低周波音は通常の音とは聞こえ方が異なり、距離があっても室内に響いたり、人によっては圧迫感や不快感、睡眠への影響につながったりすることがあります。
商業施設
商業施設とは、以下の店舗が該当します。
・飲食店
・ライブハウスやコンサートホールなどの音楽・イベント施設
・ボウリング場
・バッティングセンター
・プール
・ガソリンスタンド
・カラオケ店
・ゴルフ練習場など
また、スーパーの特売案内や移動販売車のアナウンスなど、拡声器を使用した商業放送には自治体の条例による規制があります。ただし、規制基準を満たしていても、建物との距離や窓の向きによっては音が気になる場合があります。
【商業施設付近の物件で聞こえる音の例】
・人の話し声
・BGM
・機械音
・駐車場での車のドア開閉やアイドリング
・深夜営業の店では閉店後の客の声
商業施設近くの物件で確認したいポイント
・ 営業時間を調べ、夜間や週末の音量を確かめる
・駐車場や搬入口の位置を確認する
・客層や混雑するタイミングを把握する
搬入口では、深夜や早朝なども搬入するときの物音やトラックの停止音などが響く可能性があります。
工事現場
【工事現場付近の物件で聞こえる音の例】
・重機の稼働音
・ハンマーや削岩機の打撃音
・作業員の掛け声
・資材を運ぶトラックの音
工事現場は期間が限定されているとはいえ、数か月から年単位で続く現場もあります。
確認したいポイント
・周辺で進行中・予定の工事がないか確認する
・ 解体や新築の計画を仲介業者に尋ねる
・大規模再開発の予定地が近くにないか調べる
近隣騒音
周囲に騒音源となる施設がなくても、近隣の環境や隣人によって次のような騒音に悩まされることもあります。
自動車のアイドリング音
駐車場や路上で停車中の車から、エンジン音や振動が伝わります。
運送会社のトラックが頻繁に出入りする場所では、アイドリング音や車の出入り、ドアの開閉音、発進時のエンジン音などが響いて困るケースもあります。
エアコン・エコキュートなどの室外機の作動音
エアコン室外機の作動音や、建物の外に設置しているエコキュートが発する低い作動音(低周波音)が響く場合があります。
たとえば、隣家の室外機が寝室の窓に向いていると、夜間に音が気になるかもしれません。
楽器を演奏する音
ピアノやドラム、管楽器の音は、壁や窓を通して室内へ届きます。特に、趣味で演奏している場合は聞こえる時間帯が不規則になりがちなので、内見時には気づきにくい騒音源です。
隣人の生活音
話し声、テレビの音量、足音、ドアの開閉音など、生活音が原因のトラブルです。住民の年齢層や生活リズムによって発生しやすさが変わります。
集会場の物音
公民館や宗教施設、地域の集会所が近いと、催しの際に人の声や音楽、車の出入りが集中します。開催日は不定期な場合が多いため、どのくらいの頻度でイベントがあるのかを確かめておくと安心です。
内見だけではわからない騒音を見抜く方法
気になる物件を1回内見するだけで決める人は多いですが、1回では騒音元を見落としがちです。内見したタイミングが静かな時間帯に当たっただけ、というケースもあります。
内見1回ではわからないからこそ、他にもさまざまな角度からチェックしてみることが大切なのです。
ここでは、建物の構造や時間帯を変えた現地確認など、内見だけではわからない騒音を見抜く方法を紹介します。
物件の構造や設備をチェックする
建物の構造によって、外部や隣室の音の伝わりやすさは大きく変わります。
遮音性は木造≦鉄骨造<鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の順で高まる傾向があります。木造や軽量鉄骨造は壁が薄く軽いため、外部の音も隣室の生活音も伝わりやすいです。一方でRC造やSRC造はコンクリートの密度が高い分、遮音性が高くなります。
さらにコンクリート造のなかでも、柱と梁で支えるラーメン構造より、壁全体で支える壁式構造のほうが遮音性に優れる傾向があります。
物件の構造は物件資料で確認するか、内見時に担当者へ尋ねましょう。
二重窓はあるか・壁は厚いかを確かめる
二重窓(内窓付き)や防音サッシがお部屋に備わっていれば、外部の音はかなり抑えられます。
画像引用:インプラス/インプラス for Renovation/インプラス浴室仕様/LIXIL
窓は音の侵入経路になりやすい部分です。窓を閉めていても、音はガラスを振動させて伝わるだけでなく、サッシの隙間からも入ってきます。
二重窓は2枚の窓の間にできる空気層によって、外の音をやわらげる効果が期待できます。また、防音サッシは気密性を高めることで、サッシや窓枠のすき間から入る音を抑えやすい構造になっています。
ただし二重窓であっても、組み合わせのガラスが同じ厚みだと、特定の音が伝わりやすくなる場合があります。窓まわりの遮音性は、このように製品の性能や施工状態によっても変わることに注意が必要です。
設備の有無だけで判断せず、内見時に窓を閉めた状態で外の音を確かめておきましょう。
また、壁の厚みも遮音性に直結します。コンクリート部分の厚さや、隣室との境になる壁の厚さも確認しましょう。内見時に壁をコンコンとノックして響き方を確認するほか、コンクリートの厚さは担当者に建築概要書か設計図所を確認してもらうと確実です。
異なる時間帯に周辺を歩く
騒音は時間帯によって感じ方が大きく変わります。可能なら平日と休日、昼と夜の2回以上、周辺を歩いて確かめましょう。1回の内見だけでは見抜けない騒音源に気づけます。
たとえば、昼間は静かな住宅街でも、夕方の帰宅ラッシュには様子が一変して車のエンジン音や人の話し声などがよく聞こえるかもしれません。
Googleマップの航空写真・ストリートビューで周辺施設を確認する
現地に行く前に、Googleマップの航空写真とストリートビューで周辺を確認しましょう。幹線道路、線路、工場、商業施設の位置を把握できます。
さらに重要なのが騒音源の向きです。たとえば学校が近くても、校庭が物件と反対側にあれば音は届きにくくなります。
学校の騒音で特に気になる音に、運動会など行事の際に出る音(スピーカーからの音や応援の声など)があります。音の強さは距離が離れるほど弱まり、距離が2倍になるとおおむね4分の1になるため、マンションが校庭から離れていれば音は届きにくくなります。
ただし校庭は反対側でも校舎に近い場所にあると、チャイムの音が気になるケースもあります。
周辺にどのくらい建物があるかを見る
騒音源と物件の間に建物が立ち並んでいると、その分だけ音は遮られます。逆に間に何もない開けた立地では、遠くの音もまっすぐ届きます。
周辺の建物の密度も、静けさを左右する要素として確認しましょう。
なお、見晴らしのよい高層階では、地上の音が遮られにくく、遠くの幹線道路や繁華街の音が届きやすくなります。高層階が必ずしも静かだとは限らない点にも注意しましょう。
騒音源との距離を確認する
音は発生源から離れるほど小さくなります。一般的な目安として、音源から2m離れると約6dB、距離が2倍になるごとにおよそ6dBずつ減衰します。
たとえば音源から1m地点で80dBの音が発生している場合、2m離れると約74dB、4mで約68dB、8mで約62dB、16mで約56dB、32mで約50dBまで下がる計算です。
80dBは「電車内」や「半径1m以内で聞くピアノ」に近い音量ですが、32m離れると「静かな事務所」や「エアコンの室外機」程度まで下がるイメージです。32mは、25mプールより少し長い程度の距離です。道路でいえば、横断歩道を渡った先や、普通車6〜7台分ほど離れた場所をイメージするとわかりやすいでしょう。
ただし音の減衰量は音源や周辺環境によって変わるため、あくまで目安です。夜間に睡眠を妨げない水準は35〜40dB程度とされる2ため、騒音源の近くはできるだけ避けるか、十分な距離が取れる物件を選びましょう。
入居してからもできる騒音対策
物件選びを慎重に進めても、入居後に騒音が気になる場合があります。とはいえ、すぐに退去や引っ越しを考えなくても、すぐに試せる対策はいくつもあります。
ここでは、賃貸物件でも手軽に実践でき、気になる音をやわらげる方法を紹介します。
家具の配置を工夫する
音音が気になる壁側に、本棚やタンスなど厚みのある家具を設置すると、隣室からの音をやわらげられます。
背の高い家具を壁いっぱいに配置すると、遮音効果が高まります。
換気口から入る音にも注意する
外部の音は窓だけでなく、換気口から入ってくる場合もあります。
防音用とされるフィルターやカバーもありますが、軽いスポンジ状の製品では遮音効果が限られることもあります。また、賃貸物件では、換気口をふさいだり設備を加工したりすると換気不良や原状回復の問題につながります。
換気口から入る音が気になる場合は、まず管理会社や大家に相談し、物件の設備に合った対策を確認することが大切です。
二重サッシを設置する
外部の音を抑える効果が高いのが二重サッシ(内窓)です。既存の窓の内側に窓を追加し、空気層で音を遮ります。お部屋にはじめから設置されていなければ、自分で後付けタイプの製品を設置することはできます。
参考記事:賃貸の部屋が寒い原因は窓・サッシ?二重窓・樹脂サッシの体感差を解説
ただし設置には原状回復に関わる工事を伴うため、大家や管理会社の許可が必須です。事前に必ず相談しましょう。
まとめ|騒音源ごとの特徴は違う。自分に合う物件かよく確かめよう
賃貸物件の騒音は、上下階の生活音だけでなく、幹線道路・線路・学校・工場・商業施設など建物の外からも発生します。騒音源ごとに音の種類も発生する時間帯も異なるため、すべて同じ基準では判断できません。
時間帯を変えて現地を歩いてみたり、建物の構造や窓の仕様まで確認したりするなど、複数の視点からチェックするのが大切です。自分の生活リズムにも照らしあわせて、許容して暮らしていける音かどうかを見極めましょう。
とはいえ、周辺環境まで一人で調べきるのは簡単ではありません。こうした情報は、地域に精通した仲介業者ほど詳しく把握しています。
ベストハウジングでは、物件の条件に加えて、道路や線路の位置、近隣施設の状況など、騒音にかかわる環境までふまえてお部屋探しをサポートします。気になる物件が見つかったら、希望条件とあわせて騒音面の不安もお気軽にご相談ください。

